2017年05月08日

破れ窓理論

 空き店舗や放置されたビルの窓ガラスが一枚割られ、そのままにしておくと

他の窓を割ることに抵抗がなくなり、次々割られていきます。


 これは社会学では、「破れ窓理論」と呼ばれており、犯罪防止のためには、

最初の小さなきっかけを作らないことが大切であるとされています。


 同じような状況は、私たちの身の回りにもよく見かけられます。

きれいに整備された街路にゴミを捨てることは、心理的な抵抗があって、

できないものです。

 
 しかし、ゴミが目に付くとどうでしょうか。


 おそらく、何気なしにゴミを捨ててしまい、加速度的にゴミの山ということになります。


 最初は、ちょっとしたきっかけだったとしても、それが積み重なることによって、大きな

問題になってしまいます。

 
 「個人の自立」ということが言われます。その自立とは、自分の思うように生きるということでは

なく、自分の中にきちんとした基準を持って、それに従って、自分を律して生きるということです。

 「自律」は「自立」につながります。自分を自分で律していくことが、モラルの原点ではないでしょうか。


Posted by 中川知博 at 09:00│Comments(0)
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