2018年04月16日

平生が往生


 「食べることの楽しさは、空腹の苦しさが克服される道中の喜びである。」

と誰かが言っています。


 私たちは、空腹のときも苦しいし、満腹のときも苦しいものだという経験を持っています。


 それでは、いつが楽しいのでしょうか。それは食べている間が楽しいのであって、

食べ終わってからではありません。


 スポーツでも同じことが言えます。野球部やバレー部の部員は、試合に勝つためには

どんな厳しい暑さにも耐え、汗を流して練習を重ねます。そして、その苦しさが後々になって

もっと楽しかった思い出となって甦ります。


 人生における幸福や喜び、生きがいといったものも、一つの目的に向かって、あらゆる

苦しさ、つらさに耐えて進む中で、見出されるものであって、それを見いだすことの

できない人は、永久に幸福をつかむことができないでしょう。


 「平生が往生」という言葉があります。その意味は、常日頃、いつも、現在ただいまが、

極楽浄土にいるような幸せと、感じることが大切であると教えています。


 幸せもまた、日々の暮らしの中にあるようです。


Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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