2018年05月07日

自分に必要なくても

 ある日、目の不自由なNさんが友人を訪ねて話し込んで夜になりました。

帰り際に、「夜道は危ないから」と、友人は懐中電灯を手渡しました。


 ところが、Nさんは、笑って「私は目が見えないのだから、そんなもの

必要ありません」と答えました。


 するとその友人は、「あなた必要なくても、先方から歩いてくる人が助かるのでは・・・」

と言ったのです。Nさんは、「それはそうだ」と納得したそうです。


 このように、私たちの日々の暮らしのなかで、たとえ、自分には必要なくても、

相手のために必要なものがあることを、忘れがちです。


 たとえば、病気になったときの笑顔も、そのひとつでしょう。

つらい思いをしているのだから、とても微笑むような状態ではないけれど、

看護してくれる家族や、お見舞いに来てくれる人たちには、

笑顔は必要だといえるでしょう。


 身だしなみも同様のことが言えます。さわやかで、すがすがしい服装は、

周りの人たちへのおもいやりです。


 自分だけのことを考えていると、”自分には必要ない” と答えてしまうことになります。


Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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