2019年03月18日

親孝行の原点

 中国の古典『孝経』の中に、「身体髪膚これを父母に受く。敢えて毀傷(きしょう)せざるは、孝の始めなり」とあります。

 これは「私たちの髪の毛一本、皮膚一片のすべてが、親からいただいたものだから、傷つけたりしないことが、孝の始めです」と教えています。

 言いかえれば、私たちが今ここにこうして命を授かり存在しているのは、すべて親が生み育ててくれたお陰ですから、その恩を感じることの大切さを言っているのです。

 これは“親孝行”に関する、昔からの教えの基本で、時代がどのように変わろうとも、不変のものです。

 又、「子を持って知る親の恩」といわれるように、自分が親になって子を育ててみて、「これは大変な苦労だ。自分も親に大きな苦労をかけたのだなあ」と、初めて親のありがたさと、その恩を感じるものです。

 親孝行の基本は、まず親は生命の源であり、そして子を思う気持ちの強さを知り、感じて、その恩に感謝する気持ちを、自分の心の中に育てることです。

 子を思う気持ち、即ち“親心”は、思いやりの心です。その思いを感じられるかどうかが親孝行をする原点です。



Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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