2019年06月17日

琴瑟(こきん)相合す

 ある日、新幹線の車中で、こんな光景に出会いました。一組は、会話も弾み、笑顔の絶えない夫婦でした。もう一方の夫婦は、終始会話もなく、三時間の間に「おい、お茶」の一言だけでした。楽しいはずの旅なのに、これでは何のために二人が連れだってきたのか不思議でした。

 他人の私がとやかく詮索しなくても、人それざれであって、夫婦がお互いに納得さえしていれば、それでいいのではないかと思ったのですが、ふと「幸せな夫婦とは」一体どんな状態をいうのだろうかと考えてみた。

 もし仮に、男性が亭主関白ずらして、「何でも自分の思うようにできる」「自分さえよければ」と思っているとしたなら、相手の妻はエライ迷惑に違いない。きっと我慢に我慢を重ね、「いずれ、いつかは……」と、心に期するものがある筈です。

 仲のよい、幸せな夫婦とは、何でも気が許せ、会話も弾み、相手の傷みがわかり、思いやりのある関係が築かれていることではないでしょうか。

 「琴瑟相合す」とは、夫婦の心が互いに調和して、仲むつまじいことをいいます。仲のよい夫婦は、誰から見ても美しいものであり、お互いの思いやりによる共同作業が生まれるものです。



Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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