育てる姿勢
学校教育や子育てには、いろいろな角度で子供と接していく姿勢が大切です。
まず第一に、前向きに向かい合う姿勢です。
つまり、教師や親が、子供を前にして、いうべきことをいい
考え、またしつけていく姿勢です。
ところが、今は当然いうべきことを言わず、叱るべき時に
叱らない親が少なくありません。
第二には、子供と横並びの位置で接していく姿勢です。
つまり、上下の関係ではなく、心を開いて、子供たちの日常生活の
中に目を向けて、心の悩みを察し、受け止めていくことです。
子供は子供なりの考えを持って行動しています。「信頼」してやることです。
第三は、背中、つまり後ろ姿で接することです。
日ごろ、子供にしつけていることを、まず大人が率先して実行していくことです。
つまり大人が自分自身を厳しく律して、模範を示すことが大切です。
いくらきれいごとをならべても、大人がそれに反した行動を取っているようでは
子供は決してついてこないでしょう。
知徳一体の豊かな人格形成を目指すためにも、上の立場にいる人は、
とくに、この三つの姿勢を常に忘れず、接していきたいものです。