ほんの少しの愛情

中川知博

2024年04月15日 08:00



 愛情とは、相手の欲するものを先んじて与えることです。

 夫が疲れて帰ってきます。その心と体の疲れは、表情を見ればすぐわかります。 「冷えたビールはいかが」 「お風呂は入れますよ」 と、笑顔で言われたら、その一言で疲れは吹っ飛ぶものです。

 殺伐とした今日の社会では、お互いに相手の気持ちを思いやる心をなくしています。相手が言葉に出さなくても、表情を見るだけで、本当はその人の気持ちが汲み取れるはずです。それが今や、できなくなったり、愛情すら抱かなくなってきました。これでは、温かな人間関係が生まれるはずがありません。

 ほんの少しの愛情が、お互いに幸せな気持ちで暮らせるようになれるのです。 「相手を欲するものを先んぜよ」 ・・・・出来ない事ではないですよね。