2018年03月19日

おかげさまで


 「つまづいたり ころんだり したおかげで

 物事を深く考えるようになりました。

 あやまちや失敗を くり返したおかげで

 少しづつだが
 
 人のやることを 温かい目で

 見られるようになりました。」


 これは、相田みつをさんの『人間だもの』(文化出版局)の中に

出てくる詩の一節です。


 私たちは、よく「おかげさまで」という言葉を使いますが、それは健康で、

順調にいっている時に、「ありがたい」と感謝の気持ちをこめて言うのでは

ないでしょうか。


 仕事や私生活上で、何かつまづいたり、失敗した時には、なかなか「おかげさまで」

とは言えないものです。


 しかし、この詩のように、つまづきや、失敗のおかげで、人間は反省したり、

人への思いやりを持てるようになるのだと思います。


 それでこそ、人間としても成長することができるのではないでしょうか。

つまづいても、ころんでも、このようなプラス発想のできる人になりたいものです。
  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)

2018年03月05日

年をとるということ


 人間が年をとるというのは、どういうことでしょうか。

ただ年月を重ねていくというだけでは、人間の一生とはいえないと思います。


 年とともに、年をとるというのは、たとえば、昨年までは、人をうらやんだり、

ねたむ気持ちが強かったが、今年はそうした心の醜さがなくなった。

また、今までは、よく人の悪口をいったけど、最近はそれがなくなったというように、

自分の欠点を、一つひとつ改めて、円満な人格を育てていくことだと思います。


 さらに、年とともに、自己中心、自分さえよければという利己心から脱皮し、

周りの人のことを考えられる人間になりたいものです。


 人間として生まれて、他人に迷惑をかけない、悪いことをしない、だけの一生では

何か物足りません。


 進んでよいことを行い、人のため、世のためになることをしてこそ、年を重ねた

価値があります。


 熟年、さらに老年期へと差し掛かったときに、人に尊敬され、慕われる人間になっているか

どうかは、本人の若いころからの生き方次第といえるでしょう。


 過ぎ去った年月にふさわしい人格を備えたいものです。  


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