2018年08月20日

すべての人々に感謝を


 感謝をすることは、喜びの発見につながり、周りの人々を明るくし、

やがてすべての人が幸せになれます。


 まずは、直接接する人、心に思い浮かぶ人々に対して、何よりも先に

感謝の念を捧げましょう。


 「ありがとう」と言ってしまうのです。

「お父さん、お母さん、ありがとう。」

「職場のAさん、ありがとう。」

と、いうように。


 感謝の念を持って父や母を見つめれば、自分を守り育ててくれた深い愛が

感得できます。友人や職場の同僚・上司への感謝は、その人々の自分への好意を

再認識させることにもなります。


 感謝の心はまた、私たちの健康維持にも有効であるということです。


 医学博士の杉靖三郎氏が、カナダのハンス・セリエ博士(内分泌学者)を訪問し

次のように尋ねたことがあります。


 「現代人をストレスから救う方法はないでしょうか」


 セリエ博士は、答えました。「その原理は東洋にあるでしょう。それは、プリンシプル・

オブ・ダラティチュードです」

 
 思いやりを増大して、快適な人間関係を築くために、また現代社会のストレスから

身を守るために、”感謝の実践”をやってみようではありませんか。  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)

2018年08月06日

信頼が良い結果を生む


 松下幸之助さんは、経営の基礎は人であるとして、つねづね「松下電器は

人をつくっている会社です。あわせて電気製品をつくっております。」と言い

社員にもその理念が徹底するように厳しく指導されました。


 昭和の初め頃、石川県金沢に出張所を出すとき、その責任者として

20歳をすぎたばかりの若い社員を派遣しました。

本人は、入社してわずか2年の経験しかなく、与えられた大役にびっくりしました。

 
 しかし、松下氏は、その若い社員でも必ずできる、と思っていました。

氏はそれまでの自分の経験から、その若い社員個人に対する信頼はもとより、

もっと広い、人間そのものに対する信頼というものを持っていたのです。


 戦国時代の武将が十代で、大いに活躍したことや明治維新の志士たちの

働きぶりの話をして、「大丈夫、きっとできる」と激励しました。

すると本人も感激し、引き受けることを決意したので、松下氏も

喜んで送り出したのです。


 その社員は、直ちに金沢へ行き、活動を開始し、毎日のように手紙で松下氏に報告し、

ついに立派な出張所を開設したのです。


 このケースの大切なポイントは、任す側が、任せる相手をとことん信頼しているという

点です。  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)