2019年04月15日

自分の良心に照らして

 最近、「個人の自立」ということが、よく言われるようになってきました。

 これは単に、自分の思うとおりに生きるということではなく、自分の心の中にきちんとした基準を持って、それに従って自分を律して生きるということです。

 「自律」は「自立」につながります。自分を自分で律していくことがモラルの原点ではないでしょうか。

 自分のとるべき行動について迷いが生じたときには、少し立ち止まって、自分の心に問いかけてみてはどうでしょうか。

 “自分の行為を、場所によって左右されていないでしょうか” “どのような場面でも、自分が正しくないと思うときは、しないという生き方をしているでしょうか”

 社会の一員として、自分の両親に照らして恥ずかしくないかどうかを、あらためて心の中でよく考えてみることが大切です。

 それが道徳の実行の第一歩になるのではないでしょうか。
  


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2019年04月01日

一人ひとりのモラルが社会を変える

 「ひきょうなふるまいをしてはならない」

 「弱い者いじめをしてはならない」

 「他人に迷惑をかけてはならない」

 こうした社会の基本的なモラルは、家庭や身近な社会の中で、わかりやすい言葉や物語などを通して伝えられてきました。

 そのようなしつけを受け、さまざまな経験を積むことによって、子供は善悪の基準を自分の心の中につくり上げ、自分を律していくことができたのです。

 自分を律するというと、私たちは自分の意欲を抑え込むとか、自分らしさがなくなると受け取りがちです。しかし、決してそうではありません。

 やすきにつきやすく、周りの情勢に流されやすい人間だからこそ、善悪の基準をきちんと持ち、それに基づいて自分で自分を律することによって、より自分らしさを発揮していくことができるのです。

 「みんながやっているから、これぐらいのことはいいだろう」から「みんながやっているけれど、やってはいけないことは、やらない」という心の姿勢を養い、一人ひとりが努力を積み重ねていくことが、子供たちにもよい影響を与え、社会全体をよりよい方向へ変えていく力になっていくのではないでしょうか。
  


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