2020年02月17日

皇室典範改正 その2

 「皇室典範に関する有職者会議」のメンバーを見ると、よくもこんな人達を小泉首相は任命したものだと疑問に感じる。


 頭から“天皇制廃止”の専門家(学者)が入っています。歴史の連続性を否定し、国家の連続性を断ち切ることで達成されるのが革命ですから、彼らは、ロシアを始め西欧で起こった革命をいままさに日本で起こそうとしているのです。

 歴史を繙(ひもと)くと、皇位継承には、これまでもさまざまな危機があった。だが、125代にわたり男系による継承が行われないことは一度もなかった。その一貫したルールゆえに、私たち国民は皇室を唯一特別な家系として仰ぎ見、権威を高めてきたのです。戦国時代の信長や家康を想像してください。その武力でならいつでも断絶をはかることは容易であったはずです。

 日本の皇室は、外国の王室のように武力で国民を服従させたのではない。ここが日本のよき伝統尊重の文化であるのです。

 さて、秋篠宮家の新宮を心待ちにするのだが、皇位継承を危惧する解決策に戦後降下された宮家の復活が望まれる。幸いにも皇籍離脱された男子皇族26人の内、14人が健在だ。その子孫は34人、うち独身11人(小学生以下が3人)おられる。皇籍復活こそ、最良の皇室典範改正に適している。  


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2020年02月03日

皇室典範改正の問題点

 皇室典範改正の問題点は、女性天皇、女系天皇を導入し、長子優先をはかろうとしていることです。有職者会議では、皇太子殿下のお子さん愛子さんを今後の天皇にしようと予定し、そうすれば国民の理解も得られると考えているのでしょう。

 とんでもないことです。これでは、2000年以上続いている皇室継承の歴史が継絶し、皇室の伝統が消えてなくなります。

 そもそも女性天皇・女系天皇の違いもわかっていないし、大切なことは、天皇が男性か女性かではなく、男系の血筋を引かれているかとうかということです。

 わが皇室は男系の血筋をたどっていけば、歴代天皇そして神武天皇、神話の世界の天照大神さまにさかのぼるという、世界に類例のない家系を誇っています。これを万世一系といいます。

 遺伝学で説明しましょう。男性の染色体はXYです。女性はXXです。その夫婦に生まれる子供で男子はXY、女性はXXです。女性にY染色体が交わることはありません。愛子さんにご養子さんを迎えたらいいではないかという意見がありますが、残念ながらXY’ですので、連綿として天照大神さんからの子孫、血のつながりにならないのです。私たち一般庶民は、血の繋がっていない家系が普通です。

 男性を種、女性を畑に喩えるとわかり易いと思います。稲の種は、どんな畑にまいても、生えてくるのは稲です。畑はどうかといえば、まく種によって、稗が生えたりセイタカアワダチソウが生えてきます。種には連続性のイメージがあるが、畑にはそれがありません。

 こうしたことが、どうして2000年前にわかっていたのでしょう。その努力はやはり続けられていました。一つは、多くの宮家を作っておくこと。残念ながら昭和23年に秩父、高松、三笠の三直宮家を除いて、11宮家がGHQの手によって臣籍降下されてしまいました。第2に側室が置かれていました。昭和天皇からやめておられます。

 歴史の上では女性天皇は、確かに10人おられますが、いずれも男系で未亡人か独身の皇族女子でピンチヒッターの役目でしかありません。即位後に結婚されたり、出産されたことはありません。  


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