2020年09月21日

心のノート

 中学校の入学式で、校長先生がお話しされた内容です。

 学校内ではもちろんのこと、学校以外でも人として恥ずかしくない行動を心がけてください。つまり、他人に不快な思いや迷惑をかけないということです。

 しかし、それだけでは不十分です。君たちは中学生になったのだから、人に対する思いやりの心を持って、積極的な行動を身に着けつけなければなりません。

 どうしたらクラス全体がよくなるのか、そして社会がよくなるのかということを心がけてほしいと思います。

 たとえば、乗り物の中では、お年寄りに席を譲りましょう。困っている人を見かけたら、ためらわずに手を差し伸べましょう。よいことをするには、勇気が必要です。ぜひ勇気を持って実行してください。

 そこで君たちにお願いがあります。今日からノートを1冊作ってください。表紙は『心のノート』と書きます。このノートに、君たちのよい行いを毎日記録してほしいのです。

 校長先生は、先輩が書いたノートを見せ読みました。

 「嫌いな友だちに消しゴムを貸した」(笑いが起こる)    「玄関の靴をそろえた」   「妹の宿題を見てやった」   「バスを降りるとき、運転手さんにお礼を言った」

 どうですか皆さん、これなら誰でもできると思いませんか?勇気を出して、よい行いを積み重ねていけば、君たちの人生はすばらしいものになります。
  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)

2020年09月07日

作った人の思いを大切に

 法隆寺に代々仕える宮大工の家系に生まれ、平成7年に亡くなった西岡常一さんは、法隆寺の解体修理や藥師寺伽藍の再建などを手掛けた名棟梁でした。西岡さんは、宮大工の仕事を通じて、木のいのちを生かすことを考えてきました。

 西岡さんは、木には二つの命があると言っています。一つは木の命として樹齢、もう一つは木が用材として生かされてからの耐用年数のことだそうです。そして、樹齢と同じだけの耐用年数を木に持たせることが、自然に対する人間の義務であり、そのために大工がそれぞれの用材の癖を熟知して、それに合った使用方法を選ぶことが必要だと述べています。

 自然から与えられた素材は、物を作る人たちの手を経て、新しい命が吹き込まれます。

 西岡さんは、法隆寺の解体修理に携わる中で、飛鳥時代の職人の技術の高さに、深く感銘を受けています。1300年の風雪に耐え、今なお創建当時の姿をとどめているのは、高い技術があってのことです。

 物を大切に使うということは、「それを作った人や、使い続けてきた人たちの思いを大切にする」ということにつながります。

 私たちは者を通じて、自然の恩恵を受けています。自然の恵みに対して感謝し、物に与えられた命を大切に使っていくことが、私たちの責任ではないでしょうか。
  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)