2021年04月19日

長寿のひけつ

 日本は長寿大国ですが、職業と長寿の関係をみると、その秘訣がわかります。

 「長寿の長さからみた職業別のライフスタイル」(郡山女子大 森 一教授)では、宗教家が一番長寿で75.6歳、実業家、政治家、医師と続き、63歳の小説家は詩人い次ぐ短命とされています。

 例えば、宗教家の僧侶は、やせ型が多く、節制した生活を送り、ストレスが少ないことが長寿の原因と思われます。

 小説家は他の芸術家と比べても、短命のようです。一般的に、ほとんど運動せずに、飲酒や喫煙量が多い不規則な生活を送っている人が多いのでしょう。又、締め切りに追われ、ストレスがたまるようです。

 一方、画家には長寿の方が多いようです。画題を求めて野山を歩き、旅をすることがストレスをためないのでしょう。大作を描いていた方でも、キャンパスのサイズを下げ、無理しないようです。展示会を目指して、小品を製作し続けることが、精神的にも励みとなるようです。

 横山大観さんは、89歳で没するまで絵を描かれました。飲酒家でしたが、晩酌の日本酒は水で薄められていたようです。
  


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2021年04月05日

誠 意

 江戸時代の農村改良につくした二宮金次郎が、若いとき隣の家へクワを借りに行きました。ところが隣人は「これから畑を耕すので」と断りました。その時、金次郎は「どこの畑を耕されるのですか。私が耕しましょう」といって、その家の畑を耕したのです。その結果、隣の人は、金次郎にクワを貸してくれたばかりでなく、「これからもいつでも必要な時は、使ってください」と言ってくれたそうです。

 また、日用品の卸問屋に勤めているある社員は、度たび、小売店へ商品を売り込みに行くのですが、店主は買ってくれません。そんなある日、話している内に、その店では、人手不足のため在庫商品の整理ができず困っていることが解りました。

 そこで、その社員は、アフターファイブに自ら商品整理をかって出たのです。店主は大喜びしました。もちろんその後、二人の親密感も増し、定期的に商品整理をしてくれる彼に対し、店主は快く商品を仕入れてくれるようになりました。

 これらの話しから、欲得なしの誠意は、必ず相手の心を開き、よい人間関係が生まれ、仕事の面でも成果をもたらすことを教えられます。
  


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