2023年04月17日

明日を創るための今日


 人間の脳細胞は、約140億あると言われています。一般的には、そのほんの数パーセントほどしか働かせていないそうです。

 物事を考え、気を配り、働かせれば、脳細胞はほとんど無限といってよいほど活動するそうです。

 私たちが、ひとつのことをするときに、もっと気を配れば、まだできることがあるはずです。それを見つけ積極的に行動していけば、自分では感じることができないかも知れないが、少しずつ進歩していくのです。

 今をよりよく生きていると思える時、それは、進歩している自分を自覚できた時であり、目標に向かって精いっぱい生きている自分を知ったときではないでしょうか。

 人の人生は、いつの時代でも「昨日、今日、明日」の連続です。人類の歴史は、進歩・発展の歴史ともいえます。

 過去の蓄積を生かしながら、明日への大きな飛躍を求めて、今日という今、今というこの一瞬を意義あるものとし、希望のある未来へとつないでいこうではありませんか。
  


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2023年04月03日

今 何をすべきか


 古い話ですが、黒澤明監督 志村喬主演の「生きる」という映画がありました。この映画の内容は、人生の真実なる生き方を世に問う作品でした。

 志村喬さんが演ずるのは、ある役所の万年課長です。彼は与えられた仕事はそつなくこなし、大過なく生きてきました。日々の生活も無難をモットーに、さしたる目的や希望を抱くことなく、ただなんとなく無気力に過ごしてきました。

 そんなある日、体の具合が悪くなり病院に通うようになり、やがて癌だと知り、自分の死期が目の前にせまっていることを感じ始めるのです。

 死の淵に立たされた彼は、初めて自分の人生を振り返り、自分が過ごしてきた50数年がなんと味けない無意味なものだったのか、と気づくのです。

 そこで彼は、残された時間を精いっぱい生きようと決心します。やがて公園づくりに励む彼の姿が生き生きと描かれていきます。

 ついに公園は完成し、彼は生まれて初めて満足感を得ます。自分の死とともに。

 人は、死と向かい合ったり、絶望のどん底へ落ちないと、自分自身を見つめないのかもしれません。

 私たちは常に、人からの意見や批判を謙虚に受け取め、自分を客観的な立場に置いて、自分自身を見つめていきたいものです。

  


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