2019年10月07日

スポーツ選手の脱プレッシャー

 トリノオリンピックで、最後の最後にようやくアイススケートの荒川選手が、金メダルに輝いた。4年に一度の祭典は、一発勝負という怖さがある。日本人の弱点は、実力がありながら、ここ一番に弱いきらいがある。プレッシャーに弱いのだろうか。

 体調の維持、国民の期待を背負い、選手にしかわからない、自分との戦いがあるのだろう。女子レスリングの浜口京子選手が、プレッシャーに打ち勝つ手立てが、新聞に載っていた。

 (朝日新聞 2月19日)

 彼女はほぼ毎日日記をつけている。又、海外の試合へ出発する時には、必ず家族全員に手紙を書くのだそうだ。「手紙を書くと、迷いとか不安が消える」と、彼女は言っている。 「私が選手の中で一番練習した」 「努力したんだから、私は優勝する」 「向こうで待っている。私のことを一生懸命応援してね」とかが書いてある。

 「やることはやったと、気持ちをすっきりさせる。これをやらないと日本を出発できない」と言っている。

 手紙の効用は、あらかじめ筋道を立てて書くため、口で言うより漏れることがない。その上、文字の響きもあり五感にふれて相手に伝わる。そしていつまでも残る。

 浜口さんは、“やるだけのことはやった”と、自分に言い聞かせ、迷いを断ち切ろうとしているのだろう。



Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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