2020年02月03日

皇室典範改正の問題点

 皇室典範改正の問題点は、女性天皇、女系天皇を導入し、長子優先をはかろうとしていることです。有職者会議では、皇太子殿下のお子さん愛子さんを今後の天皇にしようと予定し、そうすれば国民の理解も得られると考えているのでしょう。

 とんでもないことです。これでは、2000年以上続いている皇室継承の歴史が継絶し、皇室の伝統が消えてなくなります。

 そもそも女性天皇・女系天皇の違いもわかっていないし、大切なことは、天皇が男性か女性かではなく、男系の血筋を引かれているかとうかということです。

 わが皇室は男系の血筋をたどっていけば、歴代天皇そして神武天皇、神話の世界の天照大神さまにさかのぼるという、世界に類例のない家系を誇っています。これを万世一系といいます。

 遺伝学で説明しましょう。男性の染色体はXYです。女性はXXです。その夫婦に生まれる子供で男子はXY、女性はXXです。女性にY染色体が交わることはありません。愛子さんにご養子さんを迎えたらいいではないかという意見がありますが、残念ながらXY’ですので、連綿として天照大神さんからの子孫、血のつながりにならないのです。私たち一般庶民は、血の繋がっていない家系が普通です。

 男性を種、女性を畑に喩えるとわかり易いと思います。稲の種は、どんな畑にまいても、生えてくるのは稲です。畑はどうかといえば、まく種によって、稗が生えたりセイタカアワダチソウが生えてきます。種には連続性のイメージがあるが、畑にはそれがありません。

 こうしたことが、どうして2000年前にわかっていたのでしょう。その努力はやはり続けられていました。一つは、多くの宮家を作っておくこと。残念ながら昭和23年に秩父、高松、三笠の三直宮家を除いて、11宮家がGHQの手によって臣籍降下されてしまいました。第2に側室が置かれていました。昭和天皇からやめておられます。

 歴史の上では女性天皇は、確かに10人おられますが、いずれも男系で未亡人か独身の皇族女子でピンチヒッターの役目でしかありません。即位後に結婚されたり、出産されたことはありません。


Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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