2020年07月06日

物を見る目

 私たちが目で物を見ることができるのは、物体に当って反射した光が眼球から入り、視覚細胞のある網膜の視神経を刺激するからです。

 ところが、昔はそれが解らず、さまざまな説がありました。そのひとつは、人間の目から各人特有の視線を発し、それが対象物体に当ってハネ返るから、物が見えるという考え方です。

 したがって、自分がビクビクしていると、枯れすすきを見ても幽霊に見えるというのです。この考え方を、物を見る目、つまり心の問題と結びつけて考えると、どうなるでしょうか。

 対人関係でも、自分が相手に冷たい視線を向けると、相手も自分に冷たい態度をとるようになります。たとえば、「どうもあの人は気にくわない、打ちとけられない」と敬遠の目で見ると、相手の表情やしぐさがいちいち気になり、相手も自分を嫌っているように見えます。

 反対に、つねに周りの人たちに温かい視線を向けていると、相手も自分に温かい表情、気持ちで接してくれます。

 目は心の窓といわれるのも、心がそのまま目や顔の表情にあわられ、すぐに相手の心に反応するからでしょう。お互いに、よりよい人間関係を育てるために、常に心したいものです。


Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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