2020年10月19日

ものごと成就の3条件

 ものごとが成功するかしないかは、次の3つの条件によって決まります。
 1) 自分の最大の努力
 2) 周囲の協力(援助)
 3) 神仏の加護(お守り)

 お百姓さんが、いいお米をつくることを想定しましょう。コシヒカリという、いい種を蒔きました。いい種だからその後何もせずに、いいお米ができるでしょうか。水の世話、肥料をまき、雑草を取るという、最大限の努力なしには、いいお米は出来ません。

 それのほかに、太陽の熱、適度な雨といった条件が揃わなければ、いい結果は得られません。

 自分の努力は、自力です。周囲の援助は、他力です。その他に、忘れてはならないことは、神仏の加護です。自然の力とでも、いうのでしょうか。人間の力では、どうすることもできない力です。

 太陽、水、土壌といったものが、神仏の加護、自然の力です。肥料は、2番の援助を受ける手立てです。

 幸せを手にするのも、仕事で成功するのも、家庭円満・夫婦仲良くするのも、すべて日々の善なる行いの結果です。やった結果しか出ないのです。

 「天網恢恢疎にして漏らさず」は、老子の言葉です。天の網は大きくて粗いが、決して悪を見逃しません。いい結果、悪い結果、すべてはその原因があるのです。
  


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2020年10月05日

「心のノート」は誰のために

 中学校の入学式で校長先生が訓示された「心のノート」の続きです。

 中学生たちは思い思いに「心のノート」に書いていました。玄関の掃除や夕食の後片付けを手伝う生徒が多かった。その中で、最初のころは、お母さんから「偉いね」とほめてくれてたけど、最近は「手伝いなさい、ノートに書けないでしょう」って強制される。本当はあまりやりたくないけど、ノートに書かなきゃならないからやっている。本音がちらりと語られている。

 先生は毎日ゴミ拾いをしているが、 “ゴミを拾う” という同じ行いでも、その日の自分の心は毎回毎回違うんだよ。

 面倒くさいけれど “拾わなくっちゃ” と義務的に思ったり、 “こんなところに捨てたのは誰だ” と腹を立てながら拾ったり、 “拾わせてもらおう” と謙虚に思うこともある。

 そこで気づいたんだ。たとえ形はよい行いでも、そのときの自分の心が不平・不満だったら、本当のよい行いとは言えないんじゃないかってね。

 家の手伝いも、同じことが言えるんじゃないかな。 “やらなければいけない” という気持ちだけで手伝いをしていると、せっかくよいことをしていても、やっている方は楽しくない。

 「心のノート」は、人から言われたからするものではない。ましてや、ノートにつけるためにするものでもない。自分自身のためにするものです。先生も続けるから君たちも続けてください。
  


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