2023年12月04日
親孝行の原点
中国の古典『孝経』の中に、 「身体髪膚これを父母に受く。敢えて毀傷 (きしょう) せざるは、孝の始めなり」 とあります。
これは 「私たちの髪の毛一本、皮膚一片のすべてが、親からいただいたものだから、傷つけたりしないことが、孝の始めです」 と教えています。
言いかえれば、私たちが今ここにこうして命を授かり存在しているのは、すべて親が生み育ててくれたお陰ですから、その恩を感じることの大切さを言っているのです。
これは ”親孝行”に関する、昔からの教えの基本で、時代がどのように変わろうとも、不変のものです。
又、 「子を持ってい知る親の恩」 といわれるように、自分が親になって子を育ててみて、 「これは大変な苦労だ。自分も親に大きな苦労をかけたのだなあ」 と、初めて親のありがたさと、その恩を感じるものです。
親孝行の基本は、まず親は生命の源であり、そして子を思う気持ちの強さを知り、感じて、その恩に感謝する気持ちを、自分の心の中に育てることです。
子を思う気持ち、即ち ”親心” は、思いやりの心です。その思いを感じられるかどうかが親孝行をする原点です。
Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)