2023年03月20日

すべての人々に感謝を

 感謝をすることは、喜びの発見につながり、周りの人々を明るくし、やがてすべての人が幸せになれます。

 まずは、直接接する人、心に思い浮ぶ人々に対して、何よりも先に感謝の念をささげましょう。

 「ありがとう」 と言ってしまうのです。 「お父さん、お母さんありがとう」  「職場のAさん、ありがとう」 というように。

 感謝の念を持って父や母を見つめれば、自分を守り育ててくれた深い愛が感得できます。友人や職場の同僚・上司への感謝は、その人々の自分への好意を再認識させることにもなります。

 感謝の心はまた、私たちの健康維持にも有効であるということです。

 医学博士の杉靖三郎氏が、カナダのハンス・セリエ博士(内分泌学者)を訪問し、次のように尋ねたことがあります。

 「現代人のストレスから救う方法はないでしょうか」

 セリエ博士は答えました。 「その原理は東洋にあるでしょう。それは、プリンシプル・オブ・ダラティチュード(感謝の原理)です」

 思いやりを増大して、快適な人間関係を築くために、また現代社会のストレスから身を守るために、”感謝の実践”をやってみようではありませんか。

  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)

2023年03月06日

信頼が良い結果を生む

 松下幸之助さんは、経営の基礎は人であるとして、つねづね「松下電器は人をつくっている会社です。あわせて電気製品をつくっております」と言い、社員にもその理念が徹底するように厳しく指導されました。

 昭和の初め頃、石川県金沢に出張所を出すとき、その責任者として、20歳をすぎたばかりの若い社員を派遣しました。本人は、入社してわずか2年に経験しかなく、与えられて大役にびっくりしました。

 しかし松下氏は、その若い社員でも必ずできる、と思っていました。松下氏はそれまでの自分んの経験から、その若い社員個人に対する信頼はもとより、もっと広い、人間そのものに対する信頼というものを持っていたのです。

 戦国時代の武将が十代で大いに活躍したことや明治維新の志士たちの働きぶりを話をして「大丈夫、きっとできる」と激励しました。すると本人も感激し、引き受けることを決意したので、松下氏も喜んで送り出したのです。

 その社員は、直ちに金沢へ行き活動を開始し、毎日のように手紙で松下氏に報告し、ついに立派な出張所を開設したのです。

 このケースの大切なポイントは、任す側が、任せる相手をとことん信頼しているということです。

  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)