2024年03月04日

琴瑟 (こきん) 相合す


 ある日、新幹線の車中で、こんな光景に出会いました。一組は、会話も弾み、笑顔の絶えない夫婦でした。もう一方の夫婦は、終始会話もなく、三時間の間に 「おい、お茶」 の一言だけでした。楽しいはずの旅なのに、これでは何のために二人が連れだってきたのか不思議でした。

 他人の私がとやかく模索しなくても、人それぞれであって、夫婦がお互いに納得さえしていれば、それでいいのではないかと思ったのですが、ふと 「幸せな夫婦とは」 一体どんな状態をいうのだろうかと考えてみた。

 もし仮に、男性が亭主関白ずらして、 「何でも自分の思うようにできる」 「自分さえよければ」 と思っているとしたなら、相手の妻はエライ迷惑に違いない。きっと我慢に我慢を重ね、 「いずれ、いつかは・・・・・・」 と、心に期するものがある筈です。

 仲のよい、幸せな夫婦とは、何でも気が許せ、会話も弾み、相手の傷みがわかり、思いやりのある関係が築かれていることではないでしょうか。

 「琴瑟相合す」 とは、夫婦の心が互いに調和して、仲睦まじいことをいいます。仲のよい夫婦は、誰から見ても美しいものであり、お互いの思いやりによる共同作業が生まれるものです。

  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)