2018年07月09日
二つの見方がある
「あの人は暗そうだけど、話し合えば明るい人よ」
「彼は一本気だし、直情型の行動が目につくが、思慮深い面もある」
このように、二面性を持った人は、意外といるものです。
また、物事についても、「簡単に見えても案外奥深い」ことや、「安全だと思っていても、
思いがけない障害があってリスクを伴う」ことを経験することも少なくないでしょう。
二面性を感じたり、経験したりすることは、自分が最初に思ったり、感じたりしたことを
単純に思い込んでしまうからではないでしょうか。その結果、ひとりよがりや偏見に陥り
物事の本質が見えなくなったり、誤った判断をしてしまうことにつながります。
よく「大事の前の小事」と言います。
この言葉も、物事が持つ二面性を示唆する意味が含まれています。
「大事を行う前は、ささいなことに構わないほうがよい」と、「大事を行う前は、
ささいなことにも慎重に対処しなければならない」という二つの違った意味、用法があります。
物事には、ひとことで、あるいは一つの見方では、とうていつかみきれないものが、
少なくありません。
ふだんから、広い心と、幅広い知識、冷静な判断力を身に着けることが大切です。
Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)