2022年11月21日
平生が往生
「食べることの楽しさは、空腹の苦しさが克服される道中の喜びである」 と誰かが言っています。
私たちは空腹の時も苦しいし、満腹の時も苦しいものだという経験を持っています。
それではいつが楽しいのでしょうか。それは食べている間が楽しいのであって、食べ終わってからではありません。
スポーツでも同じことがいえます。野球部やバレー部の部員は、試合に勝つためには、どんな厳しい暑さにも耐え、汗を流して練習を重ねます。そして、その苦しさが、後々になって、もっと楽しかった思い出としてよみがえります。
人生における幸福や喜び、いきがいといったものも、一つの目的に向かって、あらゆる苦しさ、つらさに耐えて進む中で、見い出されるものであって、それを見い出すことのできない人は、永久に幸福をつかむことが出来ないでしょう。
「平生が往生」 という言葉があります。その意味は、常日頃、いつも、現在ただいまが、極楽浄土にいるような幸せと、感じることが大切であると教えています。
幸せも又、日々の暮らしの中にあるようです。
Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)