2022年03月07日
「今が最高のとき」と考えよう
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」という、戦後全国を席巻したラジオドラマ『君の名は』の名文句です。
人間には、確かに「忘れ得ずして忘却を誓わざる」を得ないほど、過去を忘れがたいと思うところがある。
それがはなはだしいと、心がいつもそこに帰ってしまい、前に進めないということにもなる。
故に、「あの頃はよかった」「あれさえなければ」は禁句にしよう。
過去は変えることも、やり直すことも不可能です。
フランスの格言に「満足している者が、いちばんの金持ちだ」というのがある。物質的な豊かさを求めれば、際限がない。ただし、欲望や欲求が人間を行動に駆り立てるエネルギー源でもあるのだが、自分が持っていないものにばかり目を向けると、困ったことになる。
「今が最高のとき」と感ずべきは、物質的な満足ではなく、心の満足に重点を置くべきです。心に安らぎ、充実感がなくて幸せはありません。
今が最高であれば、未来も約束されたのも同然ですし、過去も最高であったに違いありません。
Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)