2019年07月15日

目に見えないものを大切に

 戦後の日本人は、目に見えるものばかりを追いかけてきました。お金、財産、地位などです。目に見えないものとは、仏であり、神であり、人の心です。これらをないがしろにしてきたため、愛する対象がないひもじさ、一生懸命に打ち込めるものがない心の貧しさ。豊かであるのに、満ち足りず。衣食住足りているのに、礼節を欠く。意味もなく、人の命を奪う。

 すべては、人間だけに持つことができた宝物――― 「心」を忘れているからです。この宝物は、大切に扱えば扱うほど、ますます光輝きます。

 美しいものに目を向け、美しいと認めることで心は高まり、無限の輝きを放ってくれます。清らかさに感動し、温かさに触れると、より発展する能力を持っています。

 一方、心の扱いを粗末にし、他人を悪くみたり、否定したり、価値を認めないと、心は小さくなっていつかは消えてなくなってしまいます。

 心のよりどころを求めないのも問題です。物質至上主義が中心であったため、日本ほど、無宗教国家はありません。修身とか、規範をすっかり忘れ去ったため、心が満ち足りず、刹那に生きているだけです。

 「求めよさらば与えられん」。真実は何なのか、本当のことは何なのか、生きるということは、平和とは、豊かさとは……、心のやすらぎを求めて、「心のよりどころ」を捜しましょう。
  


Posted by 中川知博 at 08:00Comments(0)