2024年10月07日

親を思う


 中国の古典『礼記』の中に、子供は両親にどのように接すればよいか、その手順を次のように述べています。

 両親の居間に参上したとき———

 1) 心を平静にし、やさしい声で、着物が暑すぎないか、寒すぎないか、たずねる。
 2) 痛むところ、かゆいところはないか、たずねる。痛むところは押え、かゆいところは、かいてさしあげる。
 3) 両親がその部屋から出る時は、先に立ったり、後ろに回ったりして、支える。
 4) 洗面用のたらいを勧める時は、若い者が水を捨てるバケツを、年上のものが水を捧げてゆく。終わったら、手ぬぐいをさしだす。
 5) 朝食はなにがよいかたずねる。朝食をうやうやしく、顔色をやわらげて、すすめる。
        (『新行儀読本』 河出文庫より)

 時代や環境は異なっていても、親あるいはお年寄りに対しての、やさしい、思いやりの仕草が述べられているのではないでしょうか。万分の一でも見習いたいものです。



Posted by 中川知博 at 08:00│Comments(0)
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